argius note

プログラミング関連

魔人探偵 脳噛ネウロ (1)〜(6)

週刊読み止めてからもう何年も経っているような気がする。DEATH NOTEも第2部の途中だった。そのとき秘かに注目していたのがこれ。正統派からはかけ離れているが、独特の感覚を持っている。正統派とは、ジャンプの3大テーマを押さえていて、かつ画力もある作品のこと。例えば、もう随分ベテランになってしまったけど、アイシールド21とか。連載当初、「あ、これは確実に売れるね」と思った。NARUTOは微妙で、当初、画力もカッコ良さもいまひとつで、センスは個性的で面白いけど受けるかな、と心配していたが、ジャンプの新裏テーマである「特殊能力バトル」であることや、人間ドラマ(イルカ先生!)が受けたのか、今や看板作品となった。
さて、この「ネウロ」は、上記のいずれでもない、どちらかというと色物作品で、一見推理物だが...のようなことを作者自ら言ってのけている。しかし、そこはご謙遜。確かに、読者に推理させるような構成ではないが、漫画としての話の構成力の高さ、大胆で風変わりな構図、デザインの秀逸さ、キャラクター付けの上手さ、こっそり出すギャグ、これらに才能を感じた。画力は並だが、絵は魅力的だ。
猟奇殺人や精神的に壊れている人が多く登場する*1点で、多重人格探偵サイコを連想したが、あちらはもっと現実的で、こちらは幻想的。
キャラは、弥子、笹塚刑事、笛吹警視(?)、アヤ。ネウロは百面相が好き。アカネちゃんすごすぎ。弥子はグルメなところが好きだけど、ちょっと大食漢(女)過ぎ。

*1:犯罪者は多かれ少なかれ皆そうなのかも知れない。