DRAGON QUEST −ダイの大冒険− (1)〜(26)

ポップがカッコ良すぎ。
敢えて説明しよう。同名の超有名ファミコンソフトのコミカライズ作品で、アニメ化、映画化するなど人気の作品。週刊少年ジャンプ連載。全盛期にはＤＢと人気を二分することもあった。物語の性質上、必然的にジャンプの３大要素と戦闘があり、典型的なジャンプ漫画とも言える。設定は、モンスターや職業から考えてＤＱ３から採り入れた部分が多いと思う。
主人公は、題名にもあるように勇者であるダイなのだが、キャラのメインは実のところ、ポップである。彼は実力のある若き魔道士だが、あまりにショボくてスケベでヘタレな性格のため、一時は読者から嫌われ、レギュラーから外されかけたが、原作者がそうではないことを必死にアピールしたため助かったというエピソードがある。そのせいか、その後は主人公より目立った活躍をするようになった（ように私には見える）。読者の人気投票では、主人公、二枚目クールキャラに次いで３位という地位を得ている。＿|￣|○っぷりの見事さ*1も見ものだ。
女性の登場キャラが増えるに連れて、ラブラブ話が多くなってくる。二枚目クールであるヒュンケルは当然の如くモテる。三枚目キャラであるポップは意中の相手がヒュンケルに想いを寄せていることが分かって嫉妬しまくり。でも彼を想ってくれている女の子もいる。あからさまにヤキモチを焼くポップはかわいいヤツである。
ポップは他にも、身分コンプレックスなどに悩んだり、敵に頼りないヤツに見られたり、死にかけ(?)たりするが、それを意志の強さ（など）で克服していく。そのあまりの成長っぷりには感動すら覚える。主人公にも苦悩はあるのだが、人間離れしすぎているせいかどうも感情移入できない。
というわけで、キャラはとにかくポップ。マァムは武闘家になる前のが良かった。クロコダイン良い奴。人間じゃないのに、武士道精神を重んじたり、悩んだりするところが人間臭くて良い。キルバーンは、あの人を舐めきった態度がムカつくのだが、悪役として面白いキャラだ。

*1:HxHのハンゾーもなかなかである。