argius note

プログラミング関連

先を読む頭脳 - 羽生善治 松原仁 伊藤毅志

2006.12.10

将棋のトッププロである羽生さんが、自らの将棋観を述べ、それを受けて人工知能認知科学の専門家が解説していくというスタイルの本。以前どこかのレビューで見かけて、気になってまして、将棋はそれほど詳しくないですが、コンピュータが将棋や囲碁を打つことには興味があったので読んでみました。
一番興味深かったのは、「メタ認知」という言葉です。「メタクラス」とかと同じような意味合いですね。自分の認知を客観的に認知する、ということですが、これをコンピュータで実現するのは至極困難なことなのだそうです。なるほど、人間は生まれつき自分自身の頭脳を参照したりプログラミングしたりする能力が備わっているわけか? と思ったりしました。