argius note

プログラミング関連

超バカの壁 (新潮新書 (149)) - 養老孟司

バカの壁」シリーズの第三弾。ご本人も仰っているように、このシリーズは、過去に書いたり話したりしたことを、事例を変えて述べられています。特に本書は、具体的な問題に対する見解を述べられています。注意すべきは、これらは壁を越えるための参考意見であって、答ではない、という点です。
私が思うに、まず思考停止を回避することが前提で、それができなければお話にならない、ということです。でも、「2:8の法則」を適用すれば、優れた考え方ができるのは2割の人間だけとなってしまうので、なるようにしかならないのかな、とも思います。
内容で特に支持したいのは、「原則を持つ」というお話です。自分なりの原則があれば、自然と答は出るようになるのです。重要なのは、一度答を出したからといって考えるのを止めてはいけない、ということです。様々な意見や見解を見聞し、自分なりに咀嚼し、自分なりの答を出そうとする。そして、それをフィードバックし続けることが重要なのではないか、と私は考えます。