argius note

プログラミング関連

同級生 - 東野圭吾

前回はあまり良い出会いとは言えないながらも、他の作品を読んでみたくなったので、無作為に2冊目を選出。
こっちは凄く面白かった。ただ、ミステリーの部分も良質と思うんですが、私にはその辺の評価は難しいので避けておきます。(私の推理はまあまあ良い線行っていたと言っておきます。)
個人的に好きなのは、この主人公の何とも言えない虚脱感と、作者の何かしらの体制に対する反発心が感じられるところです。実際に登場するのは学校と、あと警察官も登場しますが、反体制的というか、権威に対する嫌悪感が滲み出ているように読み取れます。
そんな理由からかどうかは定かではありませんが、読み手を安心させない物語の展開は素晴らしいと思います。