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博士の愛した数式 - 小川洋子

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asin:4101215235フェルマー〜」の帯に、この本の副読本などと書かれているんですが、実際は逆ですよね。参考文献に挙がっているし、内容を考慮しても、です。

それはそれとして読んでみました。しかし、余計な情報としてはもうひとつ、映画化したということがあって、どうしても登場人物が俳優に見えてしまいがち(特に博士が)なのですが、あまりその感覚に逆らわずに気楽に読んでみました。
それほど描写が厳密でないのに、人物に存在感があって、それも親しみがわくような感覚で、愛おしさや切なさが主観となる家政婦の意識を通して感じられたりして、ほのぼのとした気持ちになったり、重い気持ちになったりしました。サスペンスのような激しいものではないのですが、重みを以って揺さぶられているような気分でした。
また、話の中では全く結びつきそうに無い要素がごく自然に関係し合っています。そして、物語のテンポが良かったと思いました。何とも心地良い気分にさせていただいたのが嬉しいです。