argius note

プログラミング関連

入門Common Lisp―関数型4つの特徴とλ(ラムダ)計算 - 新納浩幸

xyzzyを使ったCommonLispの入門書。特に、関数型言語としての使い方をメインとした内容になっています。


前半はxyzzyの使い方からLispの導入部分までを解説しています。私は処理系としてxyzzyを使う予定は無いのと、初歩的な知識はあったので、ちゃんと読んでいません。
後半からは、関数型プログラミングの領域に入り、いきなり敷居が高くなります。C言語との比較などを例にして、手続き型の人にも分かり易いように工夫されていますが、数学的な素養(?)が求められる部分も多いかもしれません。関数型言語は、手続き型言語よりも数学の関数や表現を扱いやすいので、数学の例を採用するのがより自然なのでしょうね。
実行環境の説明は、ちょっと違和感を感じます。もちろん私もLispについては初心者なのですが、言語処理系の「触り方」として見たときに、そう感じました。具体的にどこがなのかは自分でも良く分かりません。


Lisp関数型言語を全く知らない状態で読めば、Lisp関数型言語を知る良いきっかけになると思います。