argius note

プログラミング関連

闇金ウシジマくん (1)〜(9)

何かの縁で読んでみた。
おお面白いねこれ。特定の人格の特定の視点ではなくて、登場人物それぞれの視点で物語が進む。闇金なんてやってる丑嶋も同業者たちも多重債務者も、一般市民から見たらおっかない存在ではあるが、活きた人間が描かれている。絵柄は上手いわけではないが、味がある。
丑嶋は物凄く怖い奴なはずなんだけど、あまり怖いシーンは無い。そこが逆に怖い。描写は無いけど、バットをためらいなくフルスイングできるとか、間接的な表現とかが怖い。救いの無い話などでは、本当に怖い。彼にだって生活があるので、普段からそんな無茶はできないわけだ。本当に訳分からなくて恐ろしいのは、やっぱりキの人だね。でも、それを黙らせてしまう丑嶋。
救いのある話と無い話がある。最後に読んだフリーターというかニートの話は、主人公の男の描写が生々しすぎて怖い。本当に上手い。怖い。