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argius note

プログラミング関連

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白夜行 - 東野 圭吾

book

物語は1973年の大阪から始まり、1992年までの19年間に亘って、現実に起こった事件や流行の話を交えて語られます。その事件や流行を、ただの飾りでなく、話の重要な要素として絡めてくるところが巧いと思いました。連載時は連作短編だったものを、長編に編み直した(読後に知った)ということで、わずかな違和感を感じましたが、むしろこの程度の違和感しか残さないのは、流石と言えるのかも知れません。
文庫版ですが、850ページ余りという分厚いもので、休暇もはさんだために、読み始めてから読み終わるまでの間隔が半月くらいになってしまいました。*1そのため、最初の方の内容が記憶に曖昧になってしまったのが残念です。しかし、キャラクターの強烈な印象のお陰で、最後まで緊張感を持って読み続けられました。
はっきりとしたことではありませんが、登場人物の描写が他の作品に比べて、詳細だと感じました。彼の作品では、いつもはあまり人物を詳しく思い描いたりしないのですが、話の性質上、繰り返し人物の印象が塗り重ねられていくからだ、と思います。
巻末の馳星周さんの解説も見所です。


この作品はドラマ化されています。私は視聴していませんが、キャスティングとレビューによれば、散々だったようですね。
少なくとも、雪穂はダメです。綾瀬さんはまあ可愛いけど、雪穂のイメージにはそぐわないでしょう。雰囲気は出してるみたいですけどね。では誰がやれば良いのかというと、女優さんには詳しくないので分かりません。無責任でしょうか。
東野さんは、原作を改変されることに比較的寛容で、ドラマ化や映画化にあまり抵抗がない(ソースはWikipedia)そうですが、流石に苦言を漏らしたとか。

*1:技術書以外は、移動時間や休憩時間以外には読まないのでペースが遅いのです。