argius note

プログラミング関連

ひらめきの導火線

テレビでおなじみの脳科学者さんです(言うほど見てない)。
日本人は創造力が無いとか、個性が無い、という神話(本書では「物語(フィクション)」と呼んでいる)を打ち砕くべく、熱弁をふるってくださっています。
彼は、日本人はすごいっていうことを、日本人自身が分かっていないとおっしゃっています。万葉集って天皇と名も無き防人の歌が一緒に載っているところとか、日本人じゃなければできない。
言い古されていることですが、日本の個性って、繊細すぎて大雑把な感性の人には分からないってことですね。また、主張するばかりが個性でないってことも分かってない人がいる、と。日本人は、これで良しと思っているわけです。絢爛豪華とは対極にあるような、質素なところに美しさを感じたりする。私は日本人ほど個性的な人種はいないと思うけれど。
ただ、国際社会の中、これからの日本はいまのままでは厳しい、もっと他分野と交流したりすべきだ、と。もっとすかっと負けて悪い後味を残さないでいかないとダメだとのことでした。


それなりに面白かったのですが、もっと有名なのから読むべきだったかも知れません。なんとなく。