読書進化論
- 副題:人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか
- 著者:勝間和代
- ASIN:4098250012
読書とWebと著作とマーケティングをつないだ、これからの本というメディアの在り方について記された一冊。
本書については、読書感想文キャンペーンが催されていたようです。残念ながら、期間終了してしまいました。
勝間さんは、幼少の頃から読書する環境に恵まれていたということで、読書歴はかなりのもののようです。そして、内容も非常に濃かったであろうことは、本の内容から窺い知れます。
私にも、本を読む環境はなかったわけではありませんでした。ただ、興味の方向が専ら「漢字のシステム」で、漢和辞典のような本ばかり読んでいました。おかげで、小学生くらいまでは実際に漢字博士と呼ばれていました*1。
それ以外にも小説などは読みましたが、漫画がメイン。18歳くらいからやっと文字だけの本を読むようになります。
そして、5年ほど前からは専門分野の本を、雑誌も含めて、読む量が格段に増加します。読書量に比例して、仕事や生活の質が向上することが実感できたからです。
さらに、彼女はパソコン歴もかなりのものらしく、本とWebのコンボという本書の内容で示される方法論は、ある意味必然だったと言えるでしょう。彼女の専門分野であるマーケティングにもつながっていて、それらが滑らかに結合しています。生半な知識量では実現できない、「10万字書いても薄まらない内容を書ける」人だからできる仕事です。
「20%で80%を理解して、それを5回行えば、理解度400%になる。」80:20の法則ですね? 最初はなるほど、と思って感心してました。でも良く考えてみると、同じ本を同じ集中力を維持して読んで、毎回80%というのはできるとは思えません。もしかしたら、わざと極端な表現を使っているのかも知れませんね。
あと、フォトリーディングというのは初めて知りました。
時間がないのでおしまい。
*1:今は、別のシステムに興味が移ってしまったため、せいぜい「憂鬱」が書けるとか、そんな程度です。