喰いタン (1)〜(5)
ドラマ化しましたね。こちらも寺沢大介さんの料理系漫画です。本人も第1巻の表紙折込で「また料理かよ?」と愚痴られていますが、良くも悪くも、料理が絡まない漫画が想像できません。
ただ、企画としては大成功だったんでしょう。料理対決がないという意味では、かなり斬新です。そして、こちらはギャグ色が強く、シリアスなシーンも落ちがバカっぽいところが自虐的です。登場人物に「いい話が台無し」と言わせているのは、ともすると下手な締めになりがちですが、全体の重点が常識を超えたところに据えられているので良いのでしょう。
正直、絵は上手いとは言えませんが、作風は確立しているし、物語が読ませる内容で、テンポが良く、漫画として完成していると思います。
印象的なのが、彼の描く小悪党ですね。下衆な小物がとても分かりやすくて良いです。