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プログラミング関連

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書) - 城繁幸

読み終わって奥付を読んだら、ああ、「内側から見た〜」の方でしたか。読みながら、彼はどこの大手を辞めたんだろう、とか物凄いボケをかましていました。かなり前から、売れ筋新書だったのは知っていたんですが。
題名では「なぜ辞める」と謳っていますが、内容ではそれを否定しているわけではありません*1。かつては栄華を誇った黄金のレールは、今では錆びてボロボロのレールになってしまいました。鍍金が剥がれたという方が適切かもしれません。若者たちはそれに気づいたから辞めるんだ、というわけです。
第3章「若者にツケを回す国」は非常に痛烈なお言葉。いままでは次の世代にツケを回すことで成り立っていた仕組みが、ボロを出しつつあるということですね。年金とか国債とかを例に挙げられていますけど、抜本的な改善など最早不可能なのでは。破産宣告って有り得るんでしょうか。
ただ、昔のようにレールの上を走ってきた世代より、自分で考えて働くことができる今の若者世代のほうが幸せなんじゃないか、とも述べられています。

*1:最近こういうパターンが良くある気がしますが、気のせいでしょうか。