argius note

プログラミング関連

数に強くなる (岩波新書) - 畑村洋太郎

何やら数学の匂いがする本ですが、さにあらず。数学者しか知らないような高度な数式を理解するのではなく、日常生活に応用できる数の感覚を磨くことを推奨されているのです。
冒頭で、数学に近い意味での「数字」が苦手な人は、数字は厳密じゃなければいけないという思い込みがある、というような話があって、私は半分はその気持ちを理解できるな、と思いました。なぜ半分かというと、大雑把な数の扱いは無意識にしているので、それほど数字に対する苦手意識はないんですが、数学に対しては壁を感じてしまっていました。
それは恐らく、日常での応用ができないために興味が沸かないことにあるんだ、と考えていました。ところが、最近は数学の知識が結構応用が利くものだな、と思えるようになってきました。適切な例は思い浮かばないのですが、対数がそうです。
私が対数に興味を持ったのは、たぶん計算尺の話からだったと思います。それまでは計算尺が何なのかさえ分かっていなかったのです。それから、最近ちょっと天文関連の話題でも触れたり、歴史的背景(ネイピアなど)を知っていくうちに自分の中で確固たる存在になったのです。かと言って、使いこなせるわけでもないんですけどね。
あと、大雑把な法則では、「徒歩10分=1km」を良く使います。どの程度の精度があるかは調べたことはないので、今度調べてみようかな、と思っています。