argius note

プログラミング関連

鈴木先生 (2)

1巻の時は、教育熱心な先生の話なのかな、と思って読んでいましたが、今回はどろどろとして参りました。何も考えずに解説を読んでしまったので、自分で考える前に補完されてしまいました。解説を読む前に、自分で完全に咀嚼しておくべきでした。
理想論でも現実論でもない、それでいてリアルな描写、一見前時代的な印象を受けますが、そんなことはどうでも良くなって、いつしか熱中してしまっている、そんな作品です。
共通するテーマがあるとすれば、物事には複数の見方があって、どれが本当に正しいかは分からない、という多元論的なところでしょうか。鈴木先生が主人公だけれど、味方もいるが反対派もいる。金八先生のような教育論のアンチテーゼ、なんて言い方はありがちでしょうか。
関先生の話はすごく良い挿話だと思います。二人の心理描写の巧みさに痺れました。