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プログラミング関連

頭のいい人が儲からない理由 (講談社BIZ) - 坂本 桂一

私の解釈では、ここで言う「頭のいい人」というのは、一般常識から見た頭の良さのこと指しています。つまり、学歴が良いだけの人のことです。問題解決能力が対受験に特化されてしまっていて、問題には必ず正解があると信じている人。経営は、そういう問題解決能力だけではやっていけないというお話です。
また、常識を疑い、具体的な戦略を立てることの重要性にも触れられています。例えば、「新聞を読むのは無駄」という話は、言い方は極端ですが、新聞信仰は疑うべき常識ということです。また、売れなければ価格を上げる、売れたら価格を下げるというのも、戦略とはほど遠い常識です。そして、常識を疑えというと、すぐに「常識の逆をやれば良い」という勘違いもあるようですが、これもおかしな話です。
つまり、常識を疑わずに信じこんでしまうのは、思考停止だということです。常識だって、悪いことばかりではありません。その常識に根拠があるという結論さえ出せば問題ないわけです。その結果が上手くいくとも限りませんが、それがビジネスというものでしょう。

20070403