argius note

プログラミング関連

慣用読み

ふいんきの話ついでに。敢えて記憶を頼りに書くから間違ってるかも知れませんのでご注意を。間違っていたらお気軽にツッコんで下さい。*1


慣用読みっていうのは、誤用などで本来の読み方とは違った読み方が広まって、場合によっては本来の読み方を駆逐してしまうもの。明らかに間違っているものでも、慣例が勝つ場合も多々あるようで。

  • 「流行」は元々は「はやり」とだけ読まれていたものが、音読したものが広まって共存した。
  • 「重複」は「ちょうふく」だが、最近は「じゅうふく」でもOKとなってきた。むしろ「ちょうふく」の立場が弱い気もする。
  • 「さざんか」「ちゃまが」は、「山茶花(さんざか)」「茶釜(ちゃがま)」の慣用読み。これがあるから、「雰囲気」も「ふいんき」OKになってしまうかも。
  • 「早急に」は「さっきゅうに」が正しいが、「そうきゅうに」も許容されてきた。日本放送協会以外では、ニュースでも「そうきゅうに」というのが普通に聞かれるようになった。


また、誤表記が一般化する場合もあります。これの名称は忘れました。慣用表記?

  • 「独壇場」は、元々は「独擅場(どくせんじょう)」だったのが、雰囲気が似ている「土壇場(どたんば)」と混同して「独壇場(どくだんじょう)」になり、前者が駆逐されてしまった。
  • 「的を得た」は、意味的に「的を射た」が正しい。的をゲットした、って意味不明、意味が似ている「当を得た」と混同したものと思われる(コメントの件について追記)...とも言い切れないようで、正鵠は狭義の「的」と似たような意味なので「正鵠を得る」が「的を得る」と転じた、などなど諸説あるらしいです(つけ焼き刃なのでこのくらいにしておきます)

誤用じゃないけど、代用ってのもあります。これは常用漢字の話か(自信なし)。弁は「辧」を始め「辛」で挟む漢字をいくつか代弁、じゃなくて代用している。「安全弁」「弁える(わきまえる)」は本来は別の漢字(たぶん)。「歳→才」とかもこれかな。


余談ですが、wikipediaの「人名」を読んで諱(いみな)のために異体字が増えた(暦と歴とかが)と言うのは初めて知りました。

*1:これテストとかだったら、60/100点くらい取れているかな...