argius note

プログラミング関連

金持ち父さん 貧乏父さん

説明するまでも無く、成功法則における定番の一冊。続編が多数。シリーズ最初の本書は、10年程前に出版されています。

要約

前半では、金持ちの考え方について、後半は、実践方法について書かれています。
以下、前半を抜粋して要約。

お金を儲けるということが卑しい考え、という社会通念のため、大抵の人はファイナンシャル・リテラシー(お金に関する能力、リテラシーは読み書き能力)を身につけることをしない。
多くの人は、支出にしかならない資産を買い集めるが、収入につながる資産が本当の資産である。収入を生む資産を増やしていけば、それだけで収入が増える。収入を得る手段が増えれば、会社に縛られなくて済むようになるし、万が一失業したとしても、収入がなくなることはない。
結果的にお金を得るのではなく、お金を作る仕組みを作る。何かを買うのに働いて得たお金で買うのではなく、その仕組みから生み出されたお金で買えば、資産は減らない。

感想・意見

10歳の頃から金持ち父さんの教えを叩きこまれ、47歳でビジネスから引退。
この話が本当だとしたら、なんという英才教育なのでしょうか。ロバートさんは、お金の才能は誰にでもある、と仰っていますが、それはどんなことについても言えるのではないでしょうか。私は、「強い執着」「強い信念」こそが重要で、あとはほんの少しお金の才能があれば、金銭的な成功を得る可能性が高い、と思っています。金銭に限らず、成功するためには「強い執着」「強い信念」が必要だと言うことです。
本書では、こういうことに"手を染め"ないで損をしている人の話が何度かでてきます。でも、"手を染め"て失敗した場合にどうなるかについては触れられていません。失敗を恐れることを避けるためなのでしょうか。個人的には、失敗するとこうなるから、半端な覚悟ではやらないほうが良い、という話も知りたかったのです。
とはいえ、成功法則としては正しいことを仰っていると思います。強い信念があって、成功したいと考える人は読んでおくべきでしょう。たとえ大成功を求めないとしても、『結果的にお金を得るのではなく、お金を作る仕組みを作る。』という考え方は、低金利時代を乗り切るためには重要なことでしょうね。


なお、Wikipediaによると、「金持ち父さん」の存在自体はフィクションの可能性があるらしいです。