argius note

プログラミング関連

アクロイド殺し - アガサ・クリスティー

先週後半から今週前半まで。実際に読んだのは1975年に出版されたもの*1。初版はさらに古い?


古典ミステリを読みますシリーズ。エルキュール・ポアロ氏が登場する作品です。
おそらく40年以上前に翻訳されたのでしょう、近代文学ほどでないにしろ、やはり日本語が古くて少々読みづらいところがあります。現在では一般的ではない熟語が出てきたり、「ゃゅょっ」が「やゆよつ」になっていたり。なのにカタカナの「ァ、ッ」は出てきたり。カロリン(Caroline)という登場人物の名前、今だったらキャロラインとするでしょうか。
で、読んでいくと、これまた強烈に引き込まれていきますので、上記のことなど全く気にならなくなってしまいました。ポアロ氏のキャラクタは、最初は控えめそうなのに、物語が進んでいくにつれて強引になっていきます。推理が強引というわけではなく、振る舞いがです。
麻雀が出てきたのにはちょっとびっくりしました。


実は読む前には既にちょっとだけネタを知ってしまっていたので、先が読めていた部分がありました。それでも、途中の推理の経過や登場人物の描写などが面白くて、全く気になりませんでしたね。当分はクリスティ女史の作品を読んでみたいと思います。

*1:HAYAKAWA POCKET MISTERY BOOKS 224, 5版