時計じかけのオレンジ -完全版-
- 原著:A Clockwork Orange
- 著者:Anthony Burgess(アントニイ・バージェス)
- 訳者:乾 信一郎
- asin:4151200525
先週前半から今週前半。
故スタンリー・キューブリック監督による映画が有名な作品。解説によると、原作者はこの映画を嫌っていたそうです。
海外作品の文庫の書架を眺めていたら、この本が目に止まって、そう言えば有名な作品らしいけど、何の話かすら知らないな...ということで読んでみることに。この作品について知っていたのは、この映画が有名なことだけです。これ以外には、何の予備知識も無い状態で読みました。
なぜロシア語風?とか、「ナッドサット」のあやしげな隠語とか、それに異世界を描いているかのような違和感。これは、読後に解説と裏表紙を見て、納得。裏表紙を先に読んでしまうと、驚きが半減してしまうことが偶にあるので、読まないようにしているんです。
フィクションとは言え、あれだけのことをしながら、最後に結婚の話がでてくるのがちょっと恐ろしい。アレキサンダー氏はどうなったのかも気になります。
不思議な読後感でしたが、楽しめました。