argius note

プログラミング関連

100年の難問はなぜ解けたのか―天才数学者の光と影 (NHKスペシャル)

フェルマーの最終定理のおかげで、ちょっとだけ数学に興味を持ったので、NHKスペシャルで「ポアンカレ予想」の番組が放映されると聞いて是非観たいと思っていたのですが、残念ながら見逃してしまいました。我が家にはビデオの類がありません。これを録画している方も身近にいらっしゃいませんでしたので、諦めていました。

この番組が本になっていました。番組を見られなかったのでレアな映像は見逃しましたが、本ではそれ以外の余計な要素が無いのが良いです。


数学の話はもちろん1%も理解できませんでしたが、数学者の方々の背景や生き方に触れるだけでも楽しいものです。当然のこと乍ら、私は彼らのように純粋ではありませんので、高潔で純粋であるということがどんなことなのかを想像してみると、人間の可能性の大きさというものを、何となく感じ取ることができるような気がするのです。


ペレリマン氏の件の論文は「博士が自明と考えている部分が省略されているため」、その部分を補完するのがとても大変だったそうですが、そうでなければ細かくて煩雑な証明をいくつも挿入しなければならず、彼なりの「簡潔さ」の障碍となってしまうのでしょう。
これについては、規模や程度は全く比になりませんが、プログラミングで、ここにはこの煩雑な処理を書きたくない、追い出したい、という気持ちに似ているのかな、などと思ったりしました。
数学のロマン?を感じさせる一冊です。できれば、テレビ番組の方もちょっと見てみたいですね。


最後に、本書とは全く関係ありませんが、NHKスペシャルつながりで。YouTubeを探してみたらこんなのを見つけました。
http://jp.youtube.com/watch?v=HnG5uQId_Ks