もやしもん (1)〜(9)
一時期話題になった作品。熱が冷めてきたかな、と思って読んでみたら、面白いこれ。
すごくマンガです。
実のところ劇画というマンガが多い昨今、特に青年マンガは必然的に劇画になるものです。ところがこれはとにかくマンガ的手法にこだわっているという感じがします。
お酒とかお料理とかに興味があれば、なお面白く読めるんじゃないかと思います。
初期の絵はちょっと不安定ながら、それを逆手に(?)とって話を展開させているような。私も最初は女の子かと思ったし。
そして女性キャラにこだわりがあり硬派な感じ(地ビールの子は日和ったかと思えなくも無い)。
個人的には直保くんは好きだな、地味だけど。あと美里&川浜も(特に美里)が良いですね。そして日吉酒店の娘と及川さん。長谷川さんは怖いけどお嬢なのでちょっと好き。
「かもす」というマンガでは斬新なフレーズも、面白さを際立たせているようですね。
中でも、「かもしころす」はツボった。悪い顔の菌が「パカッ」(だったっけ)と破れて毒が流れ出す描写と「かもしてころすぞ」「かもしころす」ってセリフが付く場面が、怖いけどなんという漫画力と同時に感心したりしました。