argius note

プログラミング関連

あずみ (30)〜(36)

2005.10.06

時は、乱世から太平へ変わりゆく江戸時代初期。人里離れた山中で、冷酷無情な剣士として育てられた10人の子供たち。その中でただひとりの女の子、あずみの物語。彼らはやがて任務のために山を降り、未知の世界へ旅立ってゆく。彼らを待ち受ける非情な運命。その中で、あずみはどう生きていくのか。
29巻まではリアルタイムで読んでいたが、ご無沙汰してしまった。それというのも、GLAYのTERUがコメントを書いたり、映画化したりと、悪い意味で*1メジャー化してしまったからである。舞台もあったらしい。でも面白いので仕方が無いか。最近ではさすがにマンネリ感は否めないが、時代劇だからむしろ期待通りの展開であったほうが良いのかも。
作者の小山ゆう氏は、デビュー作「おれは直角」のような痛快時代劇を好んで書く。絵柄が独特なこともあるが、感情の表現が実に個性的で情熱的。私の大好きな作家のひとり。
今回は、思わず涙してしまうところもあった。彼女の運命を想うと、やりきれない気持ちになる。たまに甘えん坊になるのも止むを得ないよ。どうか、自分を信じて生き抜いて欲しい。

*1:良い意味では、小学館漫画賞受賞とか。