プログラマーのジレンマ
- 副題:夢と現実の狭間
- 原著:Dreaming in Code
- 著者:Scott Rosenberg (スコット・ローゼンバーグ)
- 訳者:伊豆原弓
- asin:4822283801
Lotusの生みの親、ミッチ・ケイパー氏によって創設されたOSAF(Open Source Applications Foundation)で開発されているPIMソフトウェア、Chandler(チャンドラー)の開発チームの活動を中心にしたドキュメンタリ。Chandlerの開発で発生するさまざまな問題、特にリリースごとに発生するプロジェクトの遅延に、頭を悩ませるメンバーたちが描かれています。
これに併せて、オープンソース開発を語る上で重要な、ソフトウェア(業)界の話題などにも触れています。ソフトウェアについて良く知らない人向けの本のようですが、ちょっと専門外の人には難しい部分が多いような気がします。
本書は、Chandler1.0のリリースを待たずに、2006年時点で執筆を終了*1しています。その後のChandlerの行方は「以下」に。
ちなみに、著者のスコット・ローゼンバーグさんって、同姓同名の俳優と映画プロデューサーがいるんですね。
以下余談。
何故か「恋はデジャ・ブ」が何度も出てくるのが、おかしくて笑ってしまいました。私はこの映画を知らないと思っていたら、ちょっと調べてみたところ、以前CATVで放映していたのを見ていたようです。ピアノをカッコ良く弾いているシーンが印象的でした。
*1:改版時のあとがきで、少しその後の動向が触れられています。